『運命のふたりー劇場版ー』がNetflixにやってきた!ヤァ!ヤァ!ヤァ!
日本のファンが待ちに待った『運命のふたりー劇場版ー』の日本配信がついに開始されました!
というわけで。
ブログらしい記事としてこの映画をまとめようとしては失敗し、失敗し、幾月か。
こりゃもうまずは雑でもいいから自分の感想を書くしかないなと。
雑感、「まとまりにかける、様々な感想」を意味する言葉ですが、
この記事は、まとまりにかける、“雑な”感想です。
お付き合いいただけましたら幸いです。
この記事を書く意図は
・情報としての記事が全くまとまらないので、自分の感想をまず出してしまおうと言うこと
・ドラマシリーズを観た方に、とにかく早く劇場版を観てほしいという思いをぶつけること
この二つです。
ネタバレしないように行くつもりですが、多分ネタバレとネタバレ無しのはざまをユラユラしながら進むことになるかもしれません。(してたらゴメンネ…でもしてないと思う!)
あのふたりが帰ってきた!
まあとにかく、一言目に言いたいのは
「あのふたりが帰ってきた!!!!!!!」
です。
ドラマシリーズの来世なのか、来来来世なのか、その辺りは不明ですがとにかくあの2人が、あの2人の魂が、またこの世に産まれ落ち、この世界を生きているという物語です。
違う人物なのに、確かにあの2人の魂である。という。
これ、俳優さんはすげーなとつくづく思います。
今回の主人公、ゲイソンとブポップと言う名なのですが、この2人はこの時代(1844年、ラーマ3世の治世)に生きる2人なのに、観客には確実にカラケーとデートの魂なのだと感じさせてくれます。
魂を引き継いだ、違う人物の新しい人生。それを見事に演じるベラー・ラーニーとポップ・タナワット、本当に素晴らしい俳優さんです。大大大絶賛、絶絶絶賛でございますよ。
はあ、もうこのことだけで私は息切れしてしまっとるのですが。
第3の主人公メータス
次に言いたいのは、第3の主人公であるメータス。これ、ポスターの中では脇役の一人として小さく写ってますが、どう考えてもメインですよ。今回主役3人でしょ。
演じるのはアイス・パリス氏。
ナダオ・バンコク所属の俳優さんだそうで、タイ沼の方々にはおなじみの俳優さんなのかもしれません。(2022のタイフェスにも来ていたそう)
私はただの「運命のふたりマニア」なので、他の作品の出演者とかあんまりよく知らないのですが、人気の若手俳優さんなんですね。
なんとまあ美しい。
ターミネーター2のエドワード・ファーロングを見た時の衝撃に似ていますよね。(歳バレ…)
このアイスくんの存在が、この作品全体に涼やかな風を吹かせてくれます。
ほんと、『運命のふたり』の世界観においてベラーとポップのふたりを全面に押し出すというのが正しい広告戦略というのは分かりますが、このストーリー展開でなぜアイスくんの姿があんなに小さい?観客に対するサプライズか?(まあ、なかなか良いサプライズとも言える)
あの2人に対峙する役という大変重要なポジションであり、ドラマ版で言うところの「ケスラン」ポジションであるとも言えます。つまり私たちが生きる今の世の中と、映画の世界を繋いでくれる存在です。現代と過去、現実と物語が「時間」という軸で一本につながっているのだと示してくれ、また私たちの生きる現実と映画の世界はどこかでつながっているのだと私たち観客に耳打ちしてくれるのです。
この「3人の主役」のバランスが絶妙で、愛おしい。
スタッフワークの素晴らしさ
タイ洋折衷の衣装、神スタイリング
ドラマ版について語られるとき、多く言及されてきたのが衣装や丁度品の美しさについてです。特に私たち日本人にとっては目にも珍しい、繊細に作られたそれらを眺めることが驚きと感動となりました。
が、あえて言いたい。
映画版のそれらは、ドラマ版を超える美しさであると。
トレーラーなどを見るだけでも分かると思いますが、明治時代の「和洋折衷」のような、タイスタイルと西洋文化が混ざったファッションがめちゃくちゃ可愛い。
パンツスタイルの伝統衣装ジョンガベンに合わせるブーツや、つばの広い帽子。タイ版はいからさんと言う感じですね。(『はいからさんが通る』は大正時代ですけどね)
そしてそれらの色使いがまた見事。この映画ではこっくりした深い色の組み合わせが多いように思います。映画全体が落ち着いた深い色でまとめられており、お見事、としか言いようがない。特に衣装に見られる深い長春色とピーコックグリーンのコントラストが胸に沁みます。
衣装のスタイリングや色彩設計ってどなたがされているんでしょう?とても気になります。(調べます…見つかるかな…)
ベラ様のメイクも、ドラマ版とは全然違っているんです。
これは次代背景というよりも放送当時のトレンドを反映しているのかもしれません。
映画版でのベラ様のメイクは全体的にナチュラルテイストです。ドラマ版のツヤツヤピカピカ感とはまた違い、上気したようなヌーディーな肌の質感がすごく素敵。映画の世界にリアリティをもたらしている一要素とも言えるでしょう。
ほんと、ベラ様はいつも最高ですね。
(トレーラーに言及したので、リンクを貼りたいところですが、迷うなあ。
ちょい見せすぎじゃない?と思っちゃうのですよ。
後で追記で貼り付けるかもしれません。)
音楽の素晴らしさ
皆さん映画を観るときにどれくらい音楽のことって意識しますか?
今回の、『運命のふたりー劇場版―』はサウンドトラックも素晴らしい。全編通して、「映画音楽」としてのレベルが高いのです。(どこから目線だ!)
作中で使われる音楽の多くが重厚なオーケストラサウンドでありながら、タイの伝統楽器が使われた「伝統音楽」的要素も含んでいます。このサウンドトラックが1800年代バンコクの空気感をより深めていると言えるのではないでしょうか。
個人的に、ドラマ版の時はあくまで「BGM」として聴いていた作中の音楽ですが、この劇場版ではしっかり「映画音楽」として堪能することができました。
もし良いスピーカーや高音質のヘッドフォンなどをお持ちなら、それらを使って観ることをオススメします。
どの作品でも同じことが言えるかもしれませんが、できるだけ映画館の、あの分厚い音響に近い形で音楽を聴けるとすごく、すごく、良いです。
インク・ワルントーンが歌う主題歌「ถ้าเธอรักใครคนหนึ่」(もしあなたが誰かを愛したなら:ぱちこ訳)も最高で、映画を観た後にこの歌を耳にすると、イッツオートマティックで涙が出てきます。
リンクを貼り付けますので、ぜひ「映画を見終わった後に」観てみてください!!!
※MVに多少のネタバレありです
「歴史映画」ではありません
ネタバレはしませんが、ストーリーについて1つだけ。
この映画は「史実に沿って作られたストーリー」ではありません。
ドラマシリーズでは「史実に基づいた歴史ドラマ」であることが大きな売りであり、柱となっていましたが、映画版では「歴史に基づいたものではない」とはっきり示されています。
ただ、セリフ上1688年の出来事であることが明言されていることや、歴史上実在した人物も登場することから、あれやこれや推測するのもこの映画の大きなお楽しみポイントになっています。
(その辺りも今後、詳しく記事にしていけたらなと思っています!)
この点、「物語」として気軽に観られるとも言えるし、または「え!これどこまでが史実!?」と探りながら観るのも楽しいかもしれません。
最後に
2021年2月1日に撮影が開始されたというこの作品。日本では2度目の緊急事態宣言のさなかにあった時期です。
メイキング映像などを見ると分かるのですが、現場のスタッフさん達は皆さんマスク姿です。
あの世界情勢の中でこの作品を制作されたことに、いちファンとして心から感謝を述べたいです。
そして各国に配信が開始されたよりはまあちょっと遅くなりましたけれど、こうして日本でも配信される運びとなったということで、ほんと、めでたい。
ありがとうNetflixJAPAN様。
まとめ
この映画について話すとき、自分がドラマシリーズ版を愛しすぎていて、シリーズ未見の方にどのように紹介したらいいのか本当に分からない…。
シリーズ未見の方からしたら、この映画ってどのように見えるんだろう?どの部分をフォーカスして紹介すれば魅力が伝わる?伝えたいのですが…!!!
その辺、手探りしつつ、今後もこの映画についての記事をアップしていきたいと思います!
まずは私のあふれる愛を指に宿して記事にしてみました。
最後まで読んできただき、ありがとうございました!