pachiko_shikako’s blog

 まあ、タイ映画でも観ますか。

【中編】【ネタバレあり】歴史ドラマ?『運命のふたり』人物紹介:がっつりバージョン

こんにちは。

前回にひきつづき、詳しい人物紹介をしていきます。

今回は4人の紹介になりますが、個人的な推しキャラクターはこの【中編】に固まっているかも…。(なので1人あたりの分量がちと多いです。)

がっつりネタバレありになっておりますので、内容を知りたくないという方はスルーをオススメします。

今回も、前編と同じ相関図を貼っておきますのでご参考にどうぞ!

 

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ペートラチャ

王室戦象軍の責任者。ナライ王がそれ以上の地位を授けようとしても、決して受け取らなかったと言います。

ナライ王の乳母を母にもち、幼い頃から王と一緒に育ってきました。

高官の中でも「王にいつでも、直接、謁見できる立場」という区分があるようで(どういう線引きかちょっと分からないのですが)、ドラマの中でもそれを許された人物かそうでないかという話が出てきます。物語の中で、王と1対1で話すシーンがある高官はホーラーティボディ、コーサーレク、ペートラチャ、コンスタンティン・フォールコンの4人。その中でもペートラチャは王と2人きりで話すシーンが飛び抜けて多いです。彼は王にものすごーくハッキリ意見を言うんですね。もちろん一方は国王で一方は官僚ですからはっきりした上下関係がありますが、それでもペートラチャは非常にまっすぐ王に思いを述べますし、王も耳を傾けるわけです。緊迫感に満ちた2人のやりとりは、国がその後どう動いていくかについての肝になっています。

また、コンスタンティン・フォールコンも王に直接話に行くシーンが多く、ペートラチャとよく鉢合わせします。つまりフォールコンとナライ王の親密さについて一番よく知っているのがペートラチャであり、そのため誰よりも不信感を持ち、危機感を募らせて行ったのかもしれません。

最終回で説明されているかもしれませんが、ペートラチャはナライ王の次にアユタヤ王朝の王(28代目)になります。彼が王となったのち、バンコクに集められた数百のフランス兵たちはタイから撤退し、商人のみが滞在を許されたそうです。ペートラチャ王の治世ではナライ王とは真逆の「鎖国」へ向かって進んでいくことになります。(なのでナライ王とペートラチャの会話=2人の王の会話=国の流れ、となるわけです。)

ちなみにフランス兵の撤退についてはペートラチャ王による排斥というよりは、新王が即位したことでフランス側から撤退の要望が起こったということのようです。詳細が書かれた論文を見つけたのでまたこのブログで紹介しますね。

 

演じるのはサルット・ウィチトラーノン Sarut Vichitrananda(愛称ビッグ)。実はSoul After Sixというバンドのベーシスト。音楽活動の傍ら、俳優としてドラマや映画に出演するようになり、俳優としても人気に。ペートラチャを演じた際に、「普段の彼と全然雰囲気が違う!」と話題になったようなのですが、確かにインスタなどを見てみても、お肌ツヤツヤの若いオニイサン(バイク好き)という感じで、あのペートラチャのイカつい面影が無い…。まあ私はペートラチャ大好きなので、口ひげはやしてお団子ウィッグを被っておくれよ!って思っちゃいますけどね!

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ソラサック伯爵(ドゥーア)

ペートラチャの息子。武術の達人で、ムエタイの基本となる技を体系化し後世に残した人物です。ドラマではいつも眉間にシワを寄せ、静かに官僚たちのやり取りに耳を傾けていますが、最後に辛辣な言葉を放ってその場を去る…という(だいたいこのパターン)影のあるキャラクターです。

第12話ではっきりセリフとして語られますが、実は、ペートラチャとソラサックは養父・養子の間柄であり、ソラサックはナライ王の実子(隠し子)なんですね。ナライ王がチェンマイ(当時は別々の国だった)へ戦争を仕掛けた時、王はチェンマイ王室の王女、クサワディー王女を気に入り、アユタヤへ連れて帰りました。当時チェンマイは低く見られていたので、王はクサワディー王女を側室として扱うことはせず、ペートラチャに譲るという形で面倒を見させました。王女はペートラチャの妻となりますが、そのころにはお腹にナライ王の子を宿していたという訳です。その子が王の子であることは公然の秘密とされ、ペートラチャの息子として育てられたのです。

いつも眉間にシワを寄せ黙っている、周りと歓談することもなく1人先に去る、彼が背負っているあの影はその生い立ちから来るものだったのでしょうか。王から寵愛を受け異例の昇進を遂げるフォールコンへの強い憎しみは、あるいは自分が受けたかもしれない実父からの愛をそこに見ていたのかもしれません。

一方で、自分を育ててくれた養父ペートラチャへの敬愛と忠誠心は厚く、ペートラチャの片腕として忠実に行動します。

ナライ王亡き後、まず王の実子であったソラサックに次期王の白羽の矢が立ちましたが、彼が断ったという経緯がありました。(ナライ王の実弟、ノイ王子とアパイヤト王子はソラサックによって処刑されたそうです)そしてペートラチャが28代王となり、ソラサックは父ペートラチャの後を継ぐ形で29代目の王となったのです。「後を継ぐ形で」と言っても、すんなり事が運んだわけではなく、彼の父が次の王に指名したのは彼ではなく、なんとペートラチャ王の実子だったとのこと…。こ、これは、ちょっと辛すぎませんか。

ソラサックが王座についた時、その名は「スリイェーンタラーティボディ王(サンペット8世)」またの名を「プラチャオ・スア」と呼ばれました。「プラチャオ・スア」とは日本語で「虎の王」という意味です。王となった彼は残忍な行為を繰り返し、非常に恐れられたのでした。(多くの逸話が残っているようなので、ご興味のある方は調べてみてください。読むだけでギャーとなるような話が色々出てきますよ…)

ソラサック伯爵の人生を追ううちにすっかり心が重く暗くなってしまいましたが、最後にちょっとほっこりできるような話題をひとつ。彼が体系立てたムエタイの基本「メーマイ・ムアイタイ」は現在でもムエタイの基本とされており、タイの「ムエタイの日」である2月6日は彼が王位に就いた日であるとのことです。ちょっと心軽くなりました?私はなってません!笑

 

演じるのはジラユ・タントラクーン Jirayu Tantrakul(愛称ゴット)。3chのリアリティ・オーディション番組「ザ・アイドルプロジェクト」第1回グランプリを受賞し、3ch専属俳優として活動を開始します。(タイの俳優さんは基本テレビ局に所属しています)『運命のふたり』放送時は3ch所属の俳優でしたが、2020年を境にフリーランスになりました。インスタグラムでは、ソラサック伯爵役では見せなかった笑顔が見られるだけでなく、彼の絵画やアニメーションなどのアート作品(多才!)、読んでいる本や付けているノートが紹介されています。ぜひぜひ覗いてみられることをオススメします!

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マリー・ギマルド(後のターオ・トーンキープマー)

コンスタンティン・フォールコンの妻。母がポルトガル人と日本人のハーフという日本にルーツを持つ人物です。祖父はキリシタン大名の末裔だと言われています。(第8話では日本で初めて洗礼を受けた王子だというセリフがありました)

ココナッツとヤシ糖が主な材料であったタイ菓子の世界に、卵、小麦粉など西洋の素材を取り入れました。今定番のタイ伝統菓子の中には彼女がもたらしたとされるものがいくつもあります。夫の死後は、アユタヤ政府で菓子部(そんな部門があるんですね!)の長として活躍しました。

ドラマでは、デートへの密かな思いを胸に、強引に結婚を迫るフォールコンを受け入れることにします。マリーの本心を知っていたフォールコンはデートへの嫉妬を拭いきれないまま結婚生活を過ごすことに…。ドラマの中で「結婚」と「愛」について一番鮮やかに描かれているのはこのマリーとフォールコンのペアなのかもしれません。二人が最後に対面するシーン(最終回)は圧巻の名場面です。

また、マリーとカラケーは無二の友情を結び、長くお互いを支え合います。マリーが屋敷で耳にした国にとって重要な話がカラケーに伝えられることでドラマはクライマックスへと向かっていきます。ドラマの「恋愛」部分と「歴史」部分の橋渡しをする重要なキャラクター。

 

演じるのはスシラー・ネンナー Susira Naenna(愛称スージー)。13歳でモデルとしてデビューし、後に女優としても大人気になります。現在もモデルとしても活躍中。インスタグラムで彼女のグラビアをぜひ見て欲しい。美しすぎて私は鼻血が出ました。つーか、アカウント名が「sushiroo」なんですけど、「スシロー」…?

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チーパカオ師

時の高級官僚たちが師と仰いでいた「チーパカオ師」。ドラマでは寺院に結界を張り、魔術や武術の道場を開いています。カラケーの中にケスランが居ることをすぐに見抜き、身を護るための呪文(透明人間になれる!)を彼女に授けます。

とまあ、ファンタジー世界の住人感100%のキャラクターなのですが、実は歴史上でも実在したと見なされています。コーサーティボディ卿(コーサーパン)が率いたフランス使節団のメンバーであり、その不思議な力で船が渦潮に巻き込まれるのを救ったという書き残しがあります。また、バンコク・ノーイ地区にある「シースダーラーム寺院」は通称「チーパカオ寺院」と呼ばれ、師の行方が分からなくなった後、弟子たちが師のために建てた寺だと言われています。この寺にドラマのチーパカオ師をモデルにした像ができたそうなので機会があれば行ってみてください!

実は「チーパカオ」とは個人名ではなく、「白衣の出家者」という意味の言葉です。「出家者」とはいえど「僧侶」ではなく、“呪術を使う世捨て人”という意味では「仙人」に近いかもしれません。第7話で、呼び名を尋ねたカラケーに「チーパカオ師と呼んでくれればいい」と答えますが、つまりこれは「仙人さまと呼んでくれればいい。」というようなニュアンスです。

初対面でカラケーの中に未来人であるケスランが居ることを見抜き、身を護る呪文を彼女に授けますが、これがドラマのクライマックスで非常に重要なキーとなります。またフランス渡航時には「初めての女性の弟子」として自分の留守をカラケーに託します。それまでは「なぜか予言じみたことを口にする女」だと訝しがられていたカラケーが、高官たちから信用されるようになっていきます。

 

演じるのはワッチャラチャイ・スントンシリ Watcharachai Soonthornshiri(愛称クルーエン=エン先生)。現役スタントマンであり、乗馬の先生でもあります。数々の歴史映画で俳優に乗馬のテクニックを指導しているのがこのエン先生。古代の武器を使ったアクション指導もしています。2010年より俳優活動を始め、チーパカオ師を演じて一気にお茶の間の人気者になったのだとか。インスタグラムでは映画撮影の裏側が覗けるほか、ドラマのイメージと違って意外とお茶目なおじさまであるクルーエンが見られます!

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登場人物紹介:がっつりバージョン【後編】に続きます。

残すところあと一人なのですが、このお方が結構長くなってしまったのです。

最終回だけに登場した謎の人物「シープラート」、よろしければお読みくださいませ!

 

【前編】【ネタバレあり】歴史ドラマ?『運命のふたり』人物紹介:がっつりバージョン

第8話を境に歴史ドラマとしての色が濃くなっていく『運命のふたり』。ここから第15話(最終回)前半まではガッツリ12時間ほど大河ドラマが繰り広げられ、最後の1時間でやっと「あそうそう、これ当初ラブコメだったわ」と思わされるジェットコースターぶりです。

わたくし個人について言うと、タイムスリップものの恋愛コメディにハマっていたはずが、あれ?大河ドラマ化してからの方が面白くない?とさらに深みへ引き込まれてしまったのでした。

歴史ドラマ部分では、名前や血縁関係、力関係など個人的に分かりにくい点もあったので、当時の官位システム等について触れた後「がっつり版」の登場人物紹介をしていきます!

今回は5人紹介します。下の相関図(この記事用にカスタマイズ済み!)と見比べつつ読んでいただければ分かりやすいかもしれません。

今後【中編】【後編】と続きますので、よろしければまたお読みください。

(※20121015日現在、Netflixでの配信が終了したのでもうネタバレでいいや、と思っているのですが、いつ何時、どの媒体でまた配信されるか分からない…というわけで、ネタバレを避けたい方はスルーしてください)

 

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登場人物名についての予備知識

アユタヤ時代の官位制度「バンダーサック」

バンダーサックとはアユタヤ時代のタイの官位制度です。Wikipediaによると、高い位から順に、

ソムデットチャオプラヤーチャオプラヤー、プラヤー、プラ、ルワン、クン、ムーン、パン、タナーイ

と呼ばれたということですが、『運命のふたり』ではオークヤー、オークプラ、オークルワン、など少し違った名称が使われています。これは上記のwikiのバンダーサックの官位より古い名称とのこと。

日本語字幕では爵位の名称に置き換えて訳されています。ヨーロッパの爵位は領地に属するもの、日本の爵位は家柄に属するものですが、タイの「バンダーサック」は政治的地位です。(政治的地位自体が血筋によって決まる部分も大きいようなので「家柄による」と言えなくもないですが…)

階級が上がるごとに名前も変わる!

この時代は、階級が上がるごとに新しい名前も賜ることになっていました。つまり、官位とともに本名自体まるっと変わってしまうシステムだったということ。作中でも、時を追うごとに名前が変わっていきます。それに加えてタイには「近しい間柄は決まった愛称で呼び合う」という習慣もあるので、これが結構ややこしい。ロシア演劇の登場人物くらいややこしいです。例えばデートは第1話では「ムーン・スントンテーワー」という名前で、公式の場や仕事仲間からはそのように呼ばれていました。6話で昇進し、「クン・シーウィサーンワーチャー」になります。ムーン(男爵)からクン(子爵)へ、そしてその後に付いている個人名も変わっているのです。

また個人名についてですが、例えばデートの父親の「ホーラーティボディ」という名前。タイ語で占星学のことをホーラサートと言います。「ティボディ」は機関の長という意味を持っており、本名自体が「占星学の長」という意味になります。

財務大臣だったコーサーティボディ(レク)が亡くなった後、弟のパンが財務大臣を引き継ぐことになったとき、「コーサーティボディ」と言う名前も引き継ぎます。「コーサ」はパーリ語で貯蔵庫、お金を保管する場所と言う意味を持つそうです。

つまり、階級が上がるときに王から賜る名前は「階級+職務内容」的なものだったということです。

ではいよいよ、「ナライ王」時代の主要登場人物【前編】です!

ナライ王

1656年から1688年までのアユタヤを治めた、アユタヤ王朝27代目の王。「ナライ」というのは「ヴィシュヌ神の権化」のこと。当時は王にヒンドゥーの神々の名前を付けることが多かったそうです。

ナライ王は文学や芸術を愛し、アユタヤ文学史の黄金時代を築いたといわれます。ヨーロッパ諸国にも大きく門戸を開き、アユタヤを国際都市として発展させました。能力さえあれば外国人であっても官僚として登用するという王の方針は、一方で国内の官僚たちから反発を招くようになります。

当時、「国王は仏教の保護者である」という思想が強くありました。ナライ王ももちろん敬虔な仏教徒でしたが、今で言う「信教の自由」の精神も持ち合わせていました。キリスト教への改宗を迫るフランスに大らかに対応する王を見て、官僚たちは不安を募らせていきます。

ドラマでは、全ての頂点に立つ王であると同時に、共に育った仲間を愛する人間らしい部分がクローズアップされています。「好奇心が旺盛で人を信じやすい」という性格が弱点となって衰退していく姿が描かれる訳ですが、この好奇心旺盛な姿がなんとも愛らしい。(王様に対して失礼でしょうか…)特に、フランス帰りの官僚たちから旅の報告を受けるシーンはとても印象的でした。見たこともない街の様子、タイには無い技術、雪が降った日の方が寒くない、そんな話に驚きながらもキラキラ目を輝かせます。

 

演じるのはプラーパドン・スワンバーン Praptpadol Suwanbang(愛称プラープ)。視聴者を魅了する素晴らしい演技であったこと以外には一つしか言うことはありません。イケオジすぎるイケオジです。インスタでは日常のちょっとカワイイお姿が、フェイスブックでは「イケオジ・オブ・イケオジ」っぷりが見られます。できれば両方見て欲しい。なぜなら彼はイケオジ・オブ・イケオジだから。(しつこい)

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コンスタンティン・フォールコン(後のチャオプラヤー・ウィチャーイェン)

前回の「ざっくりバージョン」の人物紹介では後半に紹介したコンスタンティン・フォールコン。実はナライ王の次に紹介するべき重要人物です。なぜなら彼は、このドラマにおける「ラオウ」だから。

フォールコンは、ナライ王の治世で政府最高顧問にまで上り詰めたギリシャ人です。イタリア人の父とギリシャ人の母の間に生まれ、16歳で東インド会社へ就職。25歳で商人の見習いとして渡タイし、当時の財務大臣であったコーサーティボディ(コーサーレク)に才能を見込まれ、彼に直接仕えることに。

商人としてさまざまな国を見、経験を積んできたフォールコンは知識も豊富で商才にも恵まれていました。好奇心旺盛なナライ王の様々な問いに応え要望を叶えるうちに、今度は王に直接使えるようになります。しかし王の独断で異例の昇進を遂げたことで、タイ人官僚たちから強い反発を受けることに…。

ドラマでは、フォールコン→カムヘン(リットカムヘン)→ウィチャーイェンと名前が頻繁に変わっていきます。昇進が早かったってことですね。貪欲に上り詰めようとしたことで自ら身を滅ぼしていく姿が細やかに描かれます。

また、たった一人愛した女性、マリーの愛を求め続け、それを手にすることができなかった悲しい男でもあります。この部分の描かれ方が素晴らしかったですね。才があり、力があり、恩師を欺いてまで上り詰めても、たった一人の心が手に入らない。ね?これってもうラオウじゃないですか。

 

演じるのはルイス・スコットLouis Scott(愛称ルイ)。90年代に歌手として活躍の後、現在は数々のドラマで活躍するケニア出身の俳優です。プライベートでは、2020年に結婚。お相手はなんと、カラケーの侍女ヤームを演じたラミダ・プラパートノーボンRamida Preapatnobon(愛称ヌン)。インスタグラムでは彼女とのラブラブ生活を垣間見ることができます。

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オークヤー・コーサーティボディ(通称コーサーレク)

時の財務大臣。商人の見習いだったフォールコンの才能をいち早く見抜き、政界へ引き上げます。ナライ王の乳母を実母に持ち、幼い頃からナライ王と共に育ったため、王から絶大な信頼を受けています。汚職の疑いで非業の死を遂げますが、歴史上言い伝えられている話とドラマのエピソードに少しズレがあり(諸説あるのでしょう)、この点もドラマをより興味深いものにしています。「何故この人が処刑されなければならなかったのか」は第3話から第9話まで、時間をかけて描かれる大きなテーマの一つです。

ドラマ内では、高官たちがフォールコンに不信感を募らせる中、王が彼を寵愛し、重用する理由を誰よりも理解していました。またフォールコンによる陰謀が確信に変わった時も、自分が目をかけた相手を決して責めずに説得を試みます。そんな彼がまさに「足元をすくわれる」形で亡くなってしまう訳ですね。歴史の波は非情です。

死後、実の弟が「コーサーティボディ」の名を賜ることになったため、歴史を語る上では「コーサーレク」の名で呼ばれることが多いとのこと。(弟は「コーサーパン」)ドラマ内では「レク様」「パン様」と呼び分けられます。

 

演じるのはスラサック・チャイアットSurasak Chaiyaat(愛称ヌー)。柔らかい雰囲気をまとったいぶし銀。ぱちこ的「理想の上司ランキング」ダントツ1位です。数々のドラマに出演していますが、「ヒロインの父親役」を演じることが多いそう。わ、分かる…!個人的には彼が執事役のサスペンスホームドラマを観てみたいんですがどうですかね?

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オークヤー・コーサーティボディ(通称コーサーパン)

時の外務大臣。コーサーレクの実弟。ナライ王からの信頼に厚く、語学も堪能で、ルイ14世へ向けた使節団を率いました。その聡明さと人柄でフランスやドイツの文献にも名を残しており、当時ヨーロッパ諸国から対等に見られていなかったタイの力を認めさせた人物だとも言われています。

コーサーパンも非業の最期を遂げますが、それはこのドラマよりもっと後のこと。(『運命のふたり2』で描かれたりしないかなーとも思いましたが、ちょっと時期が被ってなさそうな気配。)

ドラマ内では大きなエピソードの中心にはなりませんが、要所要所で最後に判断を任され、この方の回答待ちでみんなが動き出す「縁の下の力持ち」、「真のリーダー」的なポジションです。いつもどっしり構え、冷静に状況を観察する姿が描かれます。(ちなみに日本語版ウィキペディアには「ペートラーチャー王の息子」と書かれていますが、これは99%間違いでしょう。)また、タイの現王朝、ラタナコーシン朝チャクリー朝)の1代目の王の祖先にあたると言われています。

 

演じるのはチャートチャイ・ガムサンChartchai Ngamsan(愛称ゲン)。ちょっとホントにこの方のインスタを見て欲しいのですが、すんごい肉体派です。ドラマ内では王様に謁見するときはみんな上半身裸になるのですが、特に気づかなかったんですよね。なぜだ。びっくりのゴリマッチョ・イケオジですよ。だがしかし言われてみればシルクの伝統衣装を着ていてもがっちりとガタイ良い感じはあったかも…。パン様の静かで優しい雰囲気にやられて気づきませんでしたわ。

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オークヤー・ホーラーティボディ

ナライ王の教師であり、詩人、占星術師。いくつもの未来の出来事を言い当て、国の重要な決定はホーラーティボディの算出した吉日を元に行われました。また、タイで初めて作られた教科書、「ジンダマニー教本」(第4話に登場)を書いた人物でもあります。

ドラマではその慧眼でいち早くカラケーの変化に気づき、常にカラケーの味方であり続けます。第1話では、呪いから復活したかに見えたカラケー(中身がケスランに入れ替わったばかり)がおかしな言動を繰り返すことにみんなが騒然とする中、ホラ様だけがニコニコと微笑んでいます。一視聴者としては「え、おじさま一人笑ってない?」と不思議な気がしたものですが、なーんだ、最初っから分かってたというわけですか!

どんな不穏なシーンであってもホラ様の登場によって登場人物のみならず視聴者までがホッとするような存在感。デートとその兄シープラートの父。

 

演じるのはニルット・シリジャンヤー Nirut Sirijanya(愛称アーニン)。白髪に青い目(お母様がフランスとタイのハーフで、母親ゆずりの目だとのこと)の、「上品の権化」のような紳士です。2021年現在74歳。ドラマ撮影時は71歳でした。タイ俳優界の大御所ですね。健康の秘訣は25年続けている一日一食生活。肉も10年間食べていないとの事。日本の映画だと、小栗旬さん主演の『ルパン三世』にめちゃめちゃ出てます。悪の親玉役です。インスタアカウントが無いようなので、『ルパン三世』の予告編を貼っておきますね。これを見て「ホラ様!」と叫んでください。

 

youtu.be

https://youtu.be/EPz64LdFr8U

 

こちらのインスタはご本人のアカウントではありませんが、お姿を貼っておきますね。

 
 
 
 
 
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登場人物紹介:がっつりバージョン【中編】に続きます。

 

 

歴史ドラマとしての『運命のふたり』登場人物紹介:ざっくりバージョン

こんにちは。

またまた登場人物紹介ですが、今回は「歴史ドラマ」としてのストーリーを追う形で”ざっくり”ご紹介していきたいと思います。

この時代の官僚は位が上がるごとに名前自体が変わっていくので、観ている側は誰のことか分からないということが起こり得ますが、この記事ではドラマ内でよく呼ばれる名前を採用しました。

下の相関図と見比べながら読むと分かりやすいかもしれません。

 

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1【ナライ王】

1656年から1688年までのアユタヤを治めた、アユタヤ王朝27代目の王。文学や芸術を愛し、アユタヤ文学史の黄金時代を築いたといわれます。好奇心旺盛で、ヨーロッパ諸国にも門戸を開いて積極的に外国文化を取り入れようとしました。

 

2【コーサーレク(レク様)】

時の財務大臣。有能な軍師でもあり、ビルマ戦では総司令官を務めました。ナライ王の乳母を実母に持ち、幼い頃から共に育ったため、王から絶大な信頼を受けています。ギリシャの商人コンスタンティン・フォールコンの能力をいち早く見抜き、政界へと引き揚げました。コーサーパンの兄で、チャンワの父。

 

3【コーサーパン(パン様)】

時の外務大臣で、コーサーレクの弟。(つまり彼もナライ王と乳兄弟です。)温厚かつ冷静な人格者で、その人柄を讃える文書がヨーロッパにも残っているそうです。フランス、ルイ14世への使節団を率いました。ドラマ内ではカラケーの父と遠い親戚にあたるという設定です。

 

4【ホーラーティボディ(ホラ様)】

ナライ王の教師であり、詩人、占星術師。数々の未来を言い当て、国の重要な決定はホーラーティボディ公の算出した吉日に行われました。タイで初めて作られた教科書「ジンダマニー教本」の著者としても知られています。デートの父で、カラケーの良き理解者。

 

5【ペートラチャ】

王室戦象軍の責任者。(当時は象が重要な戦力だったのですね。)彼の母もナライ王の乳母であり、幼い頃から一緒に育ってきました。外国人を重用する王の方針にはっきりと不快感を示し、王に対等に忠告できる数少ない人間。ドゥーアの父。

 

6【ドゥーア(ソラサック伯爵)】

ペートラチャの息子。デートやルアンと同様、若き官僚ですが、この二人とは違い、常に独特の影を背負っています。最初の登場から、出てくるたびに妙に気になる存在なのですが(私だけじゃないはず)、終盤まで彼について詳しい描写はされません。とはいえ歴史上かなり有名な人物なので、タイの人たちはすんなり観られたのかもしれません。ドラマを観て気になった方もいると思うのですが、第9話で彼が突然ムエタイの技を次々と繰り出すシーンが出てくるんですね。あれは、「メーマイ・ムアイタイ」と呼ばれるムエタイの基本となる技で、その基本の技を確立し、まとめたのがソラサック伯爵(ドゥーア)だということです。ドゥーアなんだからそりゃムエタイのシーン作らなきゃという感じでしょうか?日本人にとってはちょっとびっくり唐突なシーンでしたけれど。はい。個人的にソラサック伯爵が好きすぎて長めになってしまいました。

 

7【コンスタンティン・フォールコン(チャオプラヤー・ウィチャーイェン)】

ナライ王の治世で政府最高顧問にまで上り詰めたギリシャ人。元々は商人でしたが、深い知識と広い経験を武器に、異国の地タイでどんどんのし上がっていきます。市場で一目惚れしたマリーに強引に迫り、妻にします。地位も美しい妻も手に入れて順風満帆の人生のようですが、栄光の裏には黒く渦巻くものがあり…。

 

8【マリー・ギマルド】

歴史上ではフォールコンの妻として知られている女性。また西洋の菓子文化をタイに広めた第一人者としても名を残しています。現在「タイの伝統菓子」として知られているお菓子の中には、彼女がもたらしたものも多数あります。日本をルーツに持つ、商人の娘。聡明かつ芯の強い女性で、カラケーと出会ってすぐに心を通わせ合うように。デートに恋心を抱いたままフォールコンと結婚し辛い生活を送りますが、いつも自分を見失わない高潔な女性です。

 

9【チーパカオ師】

コーサーパン(パン様)の教師であり、フランスへの使節団のメンバーでもあったチーパカオ師。ドラマ内では不思議な力で結界を張ったり、カラケーの心に直接呼びかけたり、「こりゃゼッタイ架空の人物だろ」と思ったら、なんとちゃんと歴史的資料にその存在の記録があるとのこと!バンコクには師を祀ったお寺もあるそうです。カラケーという架空の存在が実際の歴史にアクセスするというストーリにおいて、どうしても発生してしまう「ひずみ」。それを埋めるための重要な役割を担うキーパーソンです。

 

10 【ピー王子】

ナライ王の養子。王から寵愛を受け、晩年病に臥せった王はいつもピー王子をそばに置いたといいます。王の後継者として有力だとみなされ、権力争いに巻き込まれていくことになる悲劇の王子。演じているのはタイの伝統的な歌唱法で歌う歌手、ゲン・タチャヤ。ピー王子がナライ王のために歌う歌声にも注目です。

 

おわりに

ザッとメインの人物を紹介しましたが、いかがでしょうか。この人物紹介がなんらかのガイドになれば嬉しいのですが。

この時代の歴史を調べていくと、ドラマのエピソードはかなり歴史に忠実に作られていることが分かってきます。一方、ケスランの大学での授業で「有力な説」と説明されたのとは違うことが実際には(ドラマの中ですが)起こったりします。それがまた絶妙なリアルさを生み出しています。

カラケーは「立場上関わらざるを得ない」というレベルを超えて積極的に歴史に絡みにいきますが、カラケーが関わろうが関わるまいが史実通りに歴史が流れていく無情さにもグッときますね。

次回は、今回紹介した人物のうち何人かについて、ネタバレ含め解説していきます。

 

【ネタバレギリギリ】Netflix配信『運命のふたり』ちょっと詳しめ人物紹介

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前回の概要でも少し紹介したのですが、今回はそこから少し掘り下げた人物紹介です。

できるだけストーリーには触れないようにしています(第1話前半あたりには触れてしまっています)が、ネタバレしているかしていないかというと、ギリギリだと思います。

まだドラマを見ていない方で「まっさらな状態で観たい!」という方はスルーしてください。

また、私個人の解釈も含みますので、「自分の解釈はそうじゃない」という場合はごめんなさい。逆に、そういう部分をコメントいただけたりしたら嬉しく思います。

 

2人で1人の主人公、ケスランとカラケー

この物語の主人公は「カラケーの体を借りたケスランの精神」である、とも言えるけれど、ストーリー上彼女はずっと「カラケー」と呼ばれるし、超絶美しいカラケーの姿を視聴者は観る訳です。この記事では、この2人が主人公だという解釈で人物紹介をしたいと思います。

この2人はただ「中の人とガワ」ではありません。ケスランは「カラケーの魂」に運命を縛られてしまった。「2人の魂がカラケーの体を共有してそれぞれの運命に抗おうとする物語」だとするのがワタシ的には正確な表現かな、と思います。

 

ケスラン

主人公のケスランは考古学者。大学時代はゼミでトップの知識を誇った才女です。でも容姿には全く自信がなく、密かに想い続けている腐れ縁の男子には憎まれ口ばかり叩いてしまいます。

アユタヤでの遺跡調査の帰り道、大事故に遭ったケスラン。あの世とこの世のはざまで出会った美女カラケーに肉体を託され、その魂はアユタヤ時代まで飛ばされてしまいます。現代世界では祖母と母との3人暮らしで、タイムスリップ後も家族を思っては涙を流す愛情深い人でもあります。

頭の回転が速く、自分の正体を探ろうとする人々を口八丁で翻弄し、様々な危機を回避していく様は痛快。

演じるのはラーニー・キャンペーン(愛称ベラ)。タイで大人気の超絶美女が演じる二重アゴお調子者キャラは、やっぱどうみても美しいのです。

カラケー

もう一人の主人公カラケーは、家族の死によりアユタヤのお屋敷へ引き取られたピサヌロークのお嬢様。とことん他人に冷たく、特に侍女には暴言、殴る蹴るを繰り返す超バイオレンス姫です。恋敵を殺そうとまでしたことで呪いをかけられ、地獄へ連れ去られるすんでのところでケスランの魂に助けを求めます。「私の体をあげるから、善い行いをしてみんなに私は悪い人間ではないと知らしめて」と。

なので、第1回目から「カラケー」と呼ばれ、「カラケー」として生きる人物の中身はケスラン。肉体を明け渡した側の、「魂としてのカラケー」の行く先もドラマの注目すべきポイントです。

演じるのはケスランと同じくラーニー・キャンペーン(愛称ベラ)。一見クールビューティーな雰囲気ですが、とっても愛らしい女優さんです。このドラマはベラの超絶美しい姿と素晴らしい演技力があってこそだと思います。感情表現が素晴らしく、観ているこちらがハッとさせられますし、カラケーと一緒に嬉しくなったり悲しくなったり、追体験できるのです。

ちなみに、カラケー役は最初、別の女優さんにオファーされたそうです。でも脚本を読んだその女優さんは「自分の実力ではカラケーを演じることはできない」とオファーを受けず、ベラが演じることになったとか。いや、私たち視聴者はラッキーでした。ベラのカラケーを観ることができたのですから。

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デート

カラケーの許嫁(いいなづけ)。時の王「ナライ王」から大きな信頼を寄せられる占星術チャオプラヤー・ホラティボディを父に持ち、自身も将来を期待される若き官僚です。冷酷で暴力的なカラケーを忌み嫌い、婚約解消を父に申し出るも承諾されません。せめてもと結婚の日を先延ばしにし続けています。

ある日を境に人が変わったように素直で明るくなったカラケーを不審に思い、疑いをもちますが、一方でそんなガラケーに惹かれていく自分に戸惑う、揺れる男デート。惹かれては揺り戻されるその振れ幅が広くて、こりゃ演じる方も大変だろうなと思います。(何様だ!すみません)

視聴者としては「なんだよお前ら!最終的にくっつくんだろ!」と言いたくもなるジリジリ加減ですが、彼のツンデレ具合を観察するのもまた楽しみの一つなのです。(特にたまに出るデレを見るのが楽しみです!)

個人的にはカラケーの輝きが強すぎて、いまいち地味な存在になってしまっている印象なのですが、それがいいんです。男性が光を受けてくれてこそ女性が輝くなんて素敵すぎます。

演じるのはタナワット・ワッタナプート(愛称ポップ)。黒目がちな瞳と柔らかい笑顔がチャーミングな大人気俳優、38歳(2021年現在)です。

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”ルアンリット”と”ルアン様”

このドラマ内で「ルアン」とされる人物は2人登場します。一人はケスランが密かに想いを寄せる考古学者仲間のルアンリット。学生時代から一緒に学んできた大切な友人でもあります。無精髭を生やし、いつも眠そう。学業では成績トップのケスランにいつも助けられてきたダラダラゆるゆる系男子。

もう一人の「ルアン」はデートの親友。デートと同じく将来有望な官僚です。父親は時の外務大臣チャオプラヤー・コーサーパン。ルイ14世時代のフランスへ使節団を率いた人物です。

  ※これ全然違いました!すみません訂正します。パン様の息子じゃないです。(2021/10/03)

現世のルアン(ルアンリット)にそっくりな見た目をしていますが、中身は全然違って強く逞しく、頼れる存在。カラケーとして生きなければならないケスランにとって、現世で好きだった男性と同じ顔で、しかも頼りがいのある「ルアン様」は心の拠り所となりますが、ここに何かカギがありそうで…。

演じるのはパラマ・イムアノータイ(愛称パンジャン)。なんとこの方、このドラマの監督さんでもあるのです。すごくないですか?これだけ出演シーンの多い役をやる監督さんってあんまり見たことない気がするんですけど。(話がずれますが、ハリウッドだと監督兼主演とかありますけど、あれってどうやってるのか全く想像つきませんね。可能なの?すごすぎる。)

でも、監督がこのポジションに入って演じることで生まれる世界観の厚みみたいなものってあるのかもしれません。ああもう激推し。パンジャン様、ルアン様。

パンジャン氏はアイドルグループの一員として活躍したのち、俳優として、監督として活動の幅を広げてきた才能溢れる方。哀愁を帯びた切長の目と、鍛え上げられた肉体に世の女子どもはメロメロです。

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チャンワ

この物語は、カラケーがチャンワを殺そうとするシーンから始まります。そう、カラケーが殺したいほど憎んでいたのがチャンワ。

チャンワとデートは密かに想い合っており、冷え切った心の奥でデートへの想いを育んでいたガラケーにとって邪魔でしかなかった訳ですね。

ナライ王政の偉大な軍師コーサーレックの娘で、超の付く、本物のお嬢様です。その生まれゆえ、女ながらに高い教育を受けて育ちましたが、驕ることなくいつも静かに微笑んでいます。教養の高さと当時の女性の地位との差によって悩み苦しむこともあったはず。(推測。)

ストーリーを追うごとに彼女の悲しい心の内も明らかになっていきます。サイドストーリーとして注目すべき人物です。

演じるのはカンナラン・ウォンカジョンクライ(愛称プラーン)。インスタや他のドラマなどを見てみると、実はかなりゴージャス系美女ですね。ビシバシに濃く長いまつ毛と憂いある瞳、口角がキュッと上がったアヒル口が素敵。他のドラマではヒロインをバンバンつとめる大人気女優さんです。

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おわりに

ここまでで6人の人物を紹介した訳ですが、演じる役者さんは4人です。タイムスリップものあるあるですね。現代とアユタヤ時代でのキャラの演じ分けも楽しめます。個人的には2人のルアン(ルアンリットとルアン様)の落差がグッときます。

この6人は、「恋愛ドラマ」部分の主要人物です。

次回は「歴史大河ドラマ」部分の人物紹介です。こちらはドラマを見進める際に混乱しがちなので、ドラマを観る前に確認するのもおすすめです。

 

 

タイドラマ『運命のふたり』概要と見どころ、歴史的背景をざっくり解説!

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こんにちは。

「ラブコメディ」「歴史大河」という2本軸で27時間を爆走するタイの超人気ドラマ『運命のふたり』もう観ましたか?

この記事では『運命のふたり』の概要と見どころをまとめてご紹介したいと思います。

 

2018年にタイでテレビ放送され大ヒットした『運命のふたり』、舞台となったアユタヤにはたくさんの観光客が訪れ、ドラマ内で使われた古い言葉が流行語になったほどの人気ぶりでした。日本ではNetflixにて配信中で、日本語字幕にて観ることができます。

 

このドラマ、ただ通して観るだけでも面白くてハマる人続出の名作ですが、今回ブログにまとめようと思った大きな理由は

 

「歴史的、文化的背景を少し知っているだけで数倍楽しめるのでは??」

 

と思ったということ。

歴史ドラマでありがちなパターンとして、「知識が無いからよー分からん」ということが起こります。歴史好きにはたまらん有名エピソードでも、知識がないためにその名シーンを堪能できないとかですね。

私自身、このドラマを完走した後よく分からない部分が残り、色々調べてみたのです。すると「あ、そういう人物関係なの?」「これ有名エピソードなんだ!」とワクワクする情報がたくさん出てきました。タイ人には当たり前の本名、愛称、敬称などの使い分けは日本人には分かりにくいですし、官位や血縁関係なども結構ややこしい。

このドラマはタイで大ブームを起こしたドラマなので、詳しく解説されたタイのサイトがたくさんありますし、ウィキペディアで人物名を検索するだけでもいろんな情報が出できます。その情報の山からドラマを楽しむためにあったらいいなと思うものを抜き出し、まとめ、感想とともに記事にしてみました!

 

 

 

概要

 

タイトル 原題 บุพเพสันนิวาส(ブッペーサンニワート)
邦題 運命のふたり
英題 Love Destiny
地上波放送日 2018年2月〜6月
ジャンル 恋愛・コメディ・歴史
日本での配信 Netflix(日本語字幕あり)
Youtube(英語字幕あり)
主演 ラーニー・キャンペーン、タナワット・ワッタナプート

 

タイの国民的ドラマ『運命のふたり』は2018年2月から4月にかけて地上波放送されました。

日本では、2019年よりNetflixで配信され、日本語字幕で観ることができます。

youtubeでも観れますが、圧倒的にネトフリがオススメです。youtubeは英語字幕のみなのと、1本あたりの再生時間が短いので集中力が途切れたり続きを探すのが煩わしかったりします。)

ストーリーの面白さに加え、アユタヤに現存する実際の建築物(ドラマのために建てられた建築物を含む)を使って撮影されたこと、衣装や装飾品、生活様式などしっかり時代考証を経て再現されたことなどが話題になり、一大ブームを巻き起こしました。

1話105~110分ほどで、全15話。つまり全部で27時間ほどになります。長い!

でも見始めると、楽しくてあっという間に終わっちゃいます。

今後シーズン2が作られるもと言われていますが、今のところ詳細情報は出ていないようです。

 

あらすじ

大事故にあった考古学者の魂は17世紀のタイに飛ばされ、性悪な貴女の体に入り込んだ。別人の体で高貴な生活を始めた彼女は、周囲を驚かせながらも魅了してゆく。

 https://www.netflix.com/title/81106659

                               

上記はNetflixで紹介されているあらすじですが、

もう少しだけ内容に踏み込んだものを私なりに書いてみますと・・・。

 

交通事故により、約300年前のアユタヤ時代の高貴な女性の体と入れ替わってしまった現代っコのケツラン。

元いた世界(現代)で優秀な成績を納めていた考古学の知識を活かし、この奇妙な状況を乗り越えようと奮闘します。

問題は、入れ替わった体の主であるカラケーは超がつくほどの性悪女であったということ。「高貴で美しいお姫さまになってしまった!」と浮かれたのも束の間、どうやら婚約者から侍女まで、お屋敷中の人たちから疎まれているみたい。彼らの不信を解消することだけで手一杯の日々が始まります。

 

地上波放送が始まる前の予告編もYoutubeで見ることができます。

予告だけでもみて見ようかなーという方はぜひ。(ALLタイ語です!)

すでにドラマを完走された方にもなかなかグッとくる編集になっていますよ!

 

youtu.be

 

主な登場人物

カラケー

ピサヌローク(アユタヤから300km北に位置する古都)からやってきたお嬢様。家族を失い、父の親友であった国の高官ホラティボディ氏の屋敷へ引き取られます。その生い立ちから心が冷え切っており、周りの人間を殴る蹴る、暴言を吐きまくる超極悪娘。死の淵で現代の歴女ケスランの魂に出会い、「私の体を使って善行を積んで欲しい」と自らの肉体を預けます。

 

ケスラン

明るくまっすぐな現代っコ。歴史が大好きで考古学者への道を邁進中です。(公式では「考古学者」とされていますが、ドラマ内では学生時代の姿ばかり出てくるので、まだ学生なのかもしれません)自分の容姿に自信がなく、好きな男子に思いを告げられないまま事故に遭って死の淵へ。超美人のカラケーに体を託され、アユタヤ時代で超美人(でも性悪)として生きる羽目に。

 

デート

ナライ王が治めるアユタヤ王朝で将来を期待される若き官僚。当時の最高官僚であった占星術氏ホーラーティボディを父に持ちます。親が決めた婚約者であるカラケーとの結婚を拒み続けてきた中、死の淵から生還して以来すっかり性格の変わってしまったカラケー(中はケスランなので)に翻弄されます。ソフトな空気感をまとい、彼の優しい笑顔に憧れる女子多数ですが、実は素直じゃないし、かなりの頑固者。

 

ルアン

デートの親友。彼もまた将来を期待される官僚です。まっすぐ言葉を口にする、明るく美しいガラケー(中身はケスラン)を気に入り、何かと力になってくれる心強い存在。現代世界でケスランが密かに恋心を抱いていたルアンリットに瓜二つ。

 

物語の中で重要な役割を担う登場人物が多すぎるので、今回は少数精鋭の紹介にしました。追々他の人物も紹介していきたいと思います。

 

見どころ

それでは、私が思うこのドラマの見どころについて大まかにご紹介します。

 

ドラマの1番の魅力はヒロイン、カラケー。

たくさんの魅力が散りばめられた『運命のふたり』ですが、なんと言ってもドラマの中で一番輝いているのがラニー・ケームペーン(以下ベラ)が演じる主人公のカラケーです。「主人公なんだから当たり前だろ!」と思うかもしれませんが、このドラマの大ブームは俳優ベラの存在無くしては有り得なかったのではないでしょうか。知らんけど。

ベラは数々のドラマで主役を演じる人気俳優で、正直私は他の作品を観ていないのですけれど、このカラケーという役については「本当にこの“カラケーの体を借りてアユタヤ時代を生きることになったケスランという女性”を演じるために生まれてきたんじゃないか」というくらいのハマり役だと思います。言い過ぎですかね。いや、言い過ぎじゃないんですよ。

一見クールビューティーな雰囲気を持つベラですが、明るく真っ直ぐなケスランという女性を体現するとき、とんでもなく愛くるしい輝きを放ちます。楽しくてつい踊っちゃう、歌っちゃう、機嫌を損ねて唇を突き出しスネる、素敵な男性たちにうっとりしちゃう・・・全ての表情が、動きが、とにかく愛らしく、見ているこっちがクスリとしてしまうような可笑しさも持ち合せているのです。視聴者はガラケー(ベラ)の表情や行動、一つ一つに釘付けになって、27時間という長さを惹きつけられ続けるのでしょう。

 

全てのキャラクターが愛おしい

さて、ベラ演じるカラケーを絶賛したところですが、このドラマのすごいところは「登場するキャラクター全てが愛おしい」というところです。なんというか、テキトーなキャラクターがいないんですよ。作者が人間を、そしてこの世界を愛しているんだな、と思わせます。

大勢の召使いたちにもそれぞれの役割、それぞれの人生があり、冷たく見えたあの人にも愛がある。王宮に仕える役人たちにもそれぞれの希望や思惑があり、使命のために精一杯行動を起こしていく。そんな姿に「ああ世の中捨てたもんじゃないよな。私ももっとまっすぐに世界を眺めてみよう。」そんなふうに思わせられます。人生万歳!Viva la Vida!!!!

 

デートというキャラクターの難解さ

そして私があえてピックアップして書いておきたいのが主役のうちの一人「デート」です。

カラケーという存在に振り回される立場で描かれる役柄なので、一見地味だし分かりにくいキャラなのですが、デートに注目してドラマを見進めると、彼の心が繊細に揺らいでいるのが見えてきます。実はかなり初期の段階でカラケーに惹かれている描写があるんですよね。でも、そこからが長い!何度も揺り戻され、疑い、一筋縄ではいかない。でもこの揺れこそが、リアルな人間描写なんじゃないかなと思うわけです。役者さんが細かく心の機微を体現していくのって当たり前のことなのかもしれませんが、デートを演じる上でこの心の動きを追っていくのはきっととても大変だったのではないだろうかと思うのです。

で、なにせ「運命のふたり」というタイトルで主役がカラケーとデートな訳ですから、この二人はどうしたって最終くっつくわけですよ。運命なんです。この特異な状況に一番前で直面し、受け入れていく、その運命を背負っているのがデートなのです。

付け加えると…80年代後半90年代の少女漫画を読んで育った世代にはたまらん刺さるキャラだと思います。いつも静かで不機嫌そう。何考えてんだか分かんないよ!と女子がヤキモキするアレです。

 

激動のアユタヤ時代

冒頭にも書いた通り、このドラマの2本柱として、

・ラブコメディ

・歴史大河

という軸があるのですが、この「歴史大河」の部分がドラマを重厚にしています。

時はアユタヤ王朝27代目の王、ナライ王の時代です。1682年から1688年までおよそ6年間が描かれます。(2年ほど短い回想シーンのみですスっ飛ばされる期間もあります笑)日本だと江戸時代、天和2年に八百屋お七が火事を起こしてから元禄元年に入るまでくらいの時期ですね。これ感覚として分かります?歴史に疎い私は全く分かりません!

まあとにかく、その時代のアユタヤ王朝は激動の時代を迎えておりました。ナライ王は文学的、芸術的才能に長け、「タイ文学の黄金期」を築いたと言われています。好奇心が強く、西洋人を官僚として迎え、その技術を取り入れることで国を発展させていきました。しかし西洋人を登用したことでタイ人の官僚たちとの間に軋轢が生まれ、ナライ王の時代は終焉へと向かっていきます。その歴史が細やかに描かれるのがこのドラマです。

また、天文学にも情熱を注いだというナライ王、占星術師として信頼を置き、重用したのがオークヤー・ホーラーティボディという人物(オークヤーは官位の名称)。ドラマの主人公のひとり、デートのお父様ですね。この時代は占星術師の予測が政治の方針を決める重要な役割を果たしていたそうです。つまりこの物語のヒロインは、300年の時を飛び越え、国の方針を決める重要人物の家に暮らすことになってしまったということです。事故に遭い目が覚めると、国の要人の息子の婚約者になっていたと。

ああこりゃ時代の波に巻き込まれますわなと。それで国王お抱え占星術師の息子との恋にハラハラする一方で、国の大激動を体験することになるという「ラブコメディ歴史大河」が爆誕するのであります。

脚本上、ヒロインのみが架空の人物で、それ以外は実在の人物ですから歴史好きには垂涎モノのドラマなのです。“大河”ドラマとはよく言ったもので、ヒロインが全く歴史の外の人物であるにも拘らず歴史は流れていくのだという「どうしようもなさ」もグッとくるポイントです。

キャストについては、王国を動かす官僚たちはみんなイケオジ(というより、いぶし銀という方が似合うかも)ばかりだし、国の将来を担う若手官僚もイケメン揃い。両手を合わせて拝むしかありません。

 

おわりに

「ざっとまとめる」つもりが思いのほか長くなってしまいましたが、たくさんの人とこのドラマを共有したいという思いのままに書き綴ってみました。

この記事が、すでに観た人にとって楽しくドラマを思い返したり、まだ観ていない人に「観てみようかな」と思うきっかけになったらとても嬉しく思います。

【お願い&ご注意】

こんにちは。ぱちこです。

 

このブログの内容について、少しお断りを入れておいた方が良いかと思い、この記事を書き足しています。

 

と言いますのは、このブログは今のところ

主な情報源がタイ語で書かれたウェブサイトである

ということです。

ドラマや映画についてより深く知りたいと思い、ネットの海を泳ぎ、好奇心のままに集めた情報をもとに記事を作成しています。

 

その多くはドラマや映画の情報サイトです。個人ブログは避けるようにしていますが、ウィキペディアは参考にしています。

ですので、ソースの信憑性としてさほど高くはないと私たち自身が考えております。

(一番信頼度の高いもので、ネットに上がっている学術論文がごくたまに入る程度です。)

 

参考文献として記載できるような書籍からの情報ではありませんので、それくらいの信頼度の情報をまとめた個人の感想ブログであるということを前提にお読みいただけると幸いです。

 

また、もしあからさまに間違っていたり、信憑性にかけていたり、デマとされている情報を記載しているなどお気づきの点がございましたら、ご指摘承りたく存じます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

ぱちこ

 

はじめまして。【このブログについて】

こんにちは。ぱちこと申します。

 2020年に入って家にいる時間がどっと増え、うちでのんびり映画やドラマを見るようになりました。

ずっと気になっていたタイドラマを観てみたら、え、めっちゃ面白いじゃん。

これはちょっと誰かと話したいぞ。

ということで、ブログに感想を書いてみることにしました。

ブログ内のイラストは、相棒のシカコが描いています。

 

このブログでは、タイのドラマや映画について個人的な感想を中心に綴って行きます。

そのうち日本の映画について書くこともあると思います。

 

”タイのドラマや映画ってどんな感じなのかな?”

”タイのドラマが好きなんだけど、他の人はどんな感想を持ってるんだろう?”

 

と思っている方々と情報や感想を共有できると嬉しく思います。

 

できるだけネタバレなしの感想文を目指したいのですが・・・

ネタバレしてるかしてないかの線ってどこに引いたらいいんでしょうね?

その辺りも探りながら書き進めて行きたいと思います。

 

どうぞよろしくお願いいたします。